スコープドッグ・ターボカスタム
ターボカスタムはこう作った!


ホビージャパン誌'98年5月号で製作した、1/24スコープドッグターボカスタムの改修ポイントを詳しく紹介します。

使用キット WAVE 1/24scale スコープドッグターボカスタム
製作ポイント  ボディ各部の形状を、キットパーツを生かして改修。武装はOVA「ザ・ラストレッドショルダー」版を自作。

Vol2へ Vol3へ
Vol1 ●頭部編


 左から、キット状態、改修状態。バイザーはせっかくの新パーツを使わず、旧パーツを基に改造している。
 新パーツではバイザー前面が"球面"になっていて、これがイメージと違ったから。

 使用した旧キットのバイザーは、左右の接着面で4ミリ程幅ツメ。
 また上辺のアールを左右に行くに従って角度が緩やかになるように、下辺もやや短めに削っている。
 また、旧バイザーはパーツに歪みが出ているので、各面を削り修正。
 頭部ドームは新パーツを使用。これはスジ彫り等を深く彫り直し。
 左右のリベットは表面の整形のため削り落とし、後で付け直す。ここでは付けていないアンテナは、基部に真鍮線を通して取り外せるようにした。

 バイザーの改修は一見簡単にも見えるかも知れないが、先にも書いたとおりパーツの歪みがあるので、これを修正するのがやや大変。 また単に幅ツメしただけでは、バイザー上辺が頭部と干渉して下まで降りなくなるので、そのあたりを削る必要もある。
 バイザー上部の形状修正には、内側をポリパテなどで裏打ちしておく。

●こんなトコも

 ドームの開口部は、プラ板を周囲に貼り足して少し小さくしている。これはバイザーが改修により上下の高さが短くなり、開口部がバイザーの周囲から僅かに見えるようになってしまったための加工。
 0.5ミリのプラ板をしごいて予め湾曲させ、それを開口部に瞬着+スーパー液で固定。周囲の形状に合わせて整形している。

●頭部と上半身

 首のリングは新パーツがジャストフィット。
 コクピットハッチは固定したので、リングパーツを接着する前に表面を面一に整形している。 ハッチ周囲のスジ彫りはいったん完全に埋めた後、彫り直している。
 胸のハッチは左右の軸を短く切り、後ハメにしたので、この段階では取り付けていない。


 メインのカメラはキットパーツではなく、WAVEのZバーニア2のAに交換。これが隠れた専用パーツなのだ。
 さらにHアイズ2のレンズパーツ(5.5)を組み合わせて使う。 Hアイズは裏面に金型の跡が残っているので、これを1500〜2000の耐水ペーパーで削り、コンパウンドで磨いて透明感を高めている。
 カメラ内は本体はシルバー+明灰白色で塗装。レンズ内中央はクリアーグリーン、内部の段差をネービーブルーで塗り分けている。
 で、完成するとこんな感じになる。レンズ効果でグリーン部分が大きく見えている。赤いレンズは1/43スケールカー用のライトパーツを使っている。

ターボカスタムはこう作った Vol1
Home | このページの Top | Vol2 | Vol3