これは、野本氏のEDスコープドッグを元にして改造したもので、出来がいいのは野本氏のパーツだから(笑)。人の物をいじるのは気がひけるので、ごめんね、のもちゃん、なのだが、そこはそれ、仕事というものなので、頼まれたらやるのだ。
　スペースの都合で詳しいことは書けないが、いろんな意味で、やっぱり私はモデラーに向いてないという思いを再確認した物。

　模型には特に思い入れがない私が、一応モデラーであるうちに、こなしておかなきゃいかんイベントだと思っていたネタのひとつが「イデオン」である。転職直前の物。
　時間的に充分ではなかったが、完璧版イデオンを目指して、かなりいい線いってると思う。格好悪いメカほど、それなりに見れるように作るのは難しいので、そのへんは作る側としては面白い。ボディラインの微妙な曲面が苦労の跡を忍ばせる。動かない関節を動かす他、腕が上がっても常に肩が垂直であるイデオンの動きをギミックで再現するのも苦労した。基本的に、私は自分の作品を好きなことはまずないのだが、コレだけは珍しく今でも気に入っている。
　あと、最後にこなしておくイベントとして「ガリアン」というのがあったのだが、企画がポシャってしまって、やらないまま転職してしまった。悔やまれる。

　これも、こなしておかなきゃいかんと思っていたネタのひとつ。
　今は、アニメーションというメディア自体に思い入れが全然ないが、昔は相当入れ込んだアニメのひとつ。「レイズナー」というアニメーションは、ロボットというあり得ない存在をどう描くと良くなるか、という最大の命題において、「ボトムズ」以上の完成度の高い演出を誇る。今のしょーもないロボット・アニメが手本にするべき演出である。
関係ないが、拙作のテックウイン誌連載ゲーム「GROUND ZERO」のデザインコンセプトは、実は「レイズナー」のデザイン思想をマネしている。
　ギミックを考えるのが好きなので、やたらギミックが入っていて、脚のパネルは一枚開くと連動して全部開く。これも制作時間がなかったが、プロポーションという点では結構いい線いってると思う。

　毎度のことだが、模型における私の好みと世間の好みは、あらゆる面で一致していないらしい。
　これ、実はプロポーションでちょっとミスったと思った作品なのだが、何故か世間では、プロポーションがカッコイイと好評であった。世の中は難しい。
かといって、毎回失敗してたらカッコイイかというと、そうでもないだろうなぁ、やっぱり。
「エルガイム」というアニメには、実は何の思い入れもないので、あまり語ることはないのであるが。

これだけガレージの原型を作っていると、作ったことすら忘れている物がある。これがソレ。野本氏に言われて、そーいえばこんな物作ったなぁ、と思い出した。
オージにも書いたが、「エルガイム」というアニメには何の思い入れもないので、あまり語ることはない。まあ、普通に作って普通に出した物である。
ただ、私の場合は、そのアニメが好きなことと、立体物として面白いか、は全く別物なので（ホントはこれが正常だと思うのだが）アニメが好きだからといって模型が欲しいわけでもないし、その逆もまたしかり。映画「ロボコップ」なんか熱狂的に好きだが、作品が好きなだけで、人形が欲しいとは全然思わない。
そーいう意味で、立体物としては「エルガイム」のメカというのは嫌いではない。

　「ボトムズ」のオリジナルビデオのメカ。ずいぶんと古い作品である。これは、人の原型を手直しするという形で作ったキットなので、プロポーション等に関しては、私が言うべき筋ではないが、結構カッコイイと思う。
人の原型いじるだけなので、割と時間があって、うっかり爪が連動して動くギミックなんて物を考えてしまい、これがきっかけで一連の妙なギミックを入れてしまう悪い癖がついた。
この頃の制作には色々あったので、あまり思い出したくない。

これもエクルビスの頃と近い時期の物。
世間には、世のしがらみとか、夜中に突然叫びだしてカッター壁に突き刺したくなるよーな、ま、そーいうドロドロしたもんが色々とあるもんで、そーいう時期の物である。
そんなわけなので、どうしてもこう、精神状態が物に反映されてしまうのは、どーにもこーにも避けられないのであった。
あまり語りたくないので、勘弁してくれ。