ターボ最後の年となった'８８年のマシン。モノコックサイドのリベットが時代を感じさせる。キットの仕様は日本ＧＰを念頭に置いた後半戦。日本ＧＰでは取り付けられていなかったサイドの吸気ダクトも付属する。このマシンは資料が程良く集まったこともあって、コクピット内、ペダル類まで作り込むことができた。サスの取り付けも過去のキットよりも確実な物になっている。
残念ながら、同スケールで中嶋がドライブしたＦ１マシンを全て揃える野望はここで頓挫。

言わずと知れた６輪車。これは７７年序盤のタイプで、様々な変更がなされたＰ３４の中では最もスマートな形といえる。この時代のマシンは、エンジンやミッションは見え、サスアームやリンクは細くて複雑でということで原型の製作も苦労が多い。一方、組立易さを考え、出来るだけ密度を保ったままパーツ数を減らすというのが、この原型を作る上での課題だった。フロントのブレーキダクトはパイプスプリングを繋ぐスタイルになっている。

モデラーズより発売されたティレル０１９のプラモデルに、０１８への改造パーツを加えたキット。車体前半、リアウイング等の追加パーツを原型を製作した。これは最初に０１９のパーツ割りを見て思いついた自発的な企画で、原型がアップしてから正式に販売されることになった。ハイノーズへの片鱗を見せるノーズや、コクピット前方の形状などよく再現されていると自負している。カラーリングにバリエーションが多く、それらを全て再現できるよう、マーキングのリサーチも行った。中嶋のマシンとしてだけでなく、アレジが快走を見せたことでも知られる。 これ、ＭＧで作例やりました(笑)。

このマシンが作りたいがために、Ｆ１の原型も始めました(笑)。 ８９年、雨のアデレードで中嶋悟が４位に入賞したマシン。キットの仕様はもちろんオーストラリア仕様。ゴムキャスト(通称)製のウェットタイヤが付属する。 リアからわずかに見えるエキパイもシーズン途中で変更された後半戦仕様。一本ずつ作ったら、やっぱり抜けないんで結局埋めてしまうなんてこともありました。ＨＪで作例やった完成品を中嶋監督に渡しに行った時の写真がこれです(恥ずかしいぞ)。